COMPO
COMPOは支店ネットワークを柔軟かつフェイルセーフに管理できるネットワークソリューションとしてColt SD WANを採用
納期厳守のネットワーク
園芸用品と植物保護剤の国際的なサプライヤーであるCOMPOにとって、ネットワーク障害はクリティカルな問題だ。請求から商品の通関手続きまで、あらゆる注文プロセスがオンラインで行われるため、安定したネットワークはビジネスに不可欠だ。ネットワーク障害が発生すると、コミュニケーションだけでなくロジスティクスシステム全体が停止する可能性もある。納期が守られなければ、プロセスが中断され、顧客は店舗で商品を購入できなくなり、ガーデニングシーズン真っ最中ともなれば、ビジネスに多大なインパクトを与えてしまう。
こうした事態を避けるため、同社はColtと提携し、社内のネットワークインフラストラクチャをSD WANに切り替えた。SD WANは、MPLSやインターネット等の異なる回線を組み合わせて仮想化されたオーバーレイネットワークを構築し、データの重要度に応じてトラフィックを細分化し、コントロールすることでWAN環境を最適化できる。
ビジネスにおけるネットワークの重要性
COMPOは、植物用ブランド商品の大手サプライヤーであり、世界中の20以上の拠点から商品を販売している。
同社は、大規模なホームセンター、園芸用品店、生活協同組合に商品を卸しており、注文の80%をオンラインで受けている。
注文処理プロセス全体がSAPシステムで管理されているため、ネットワークに大きな負荷がかかっており、従来のMPLS(マルチプロトコルラベルスイッチング)ネットワークではパフォーマンスに限界を感じていた。低帯域の拠点でボトルネックが報告され、事業活動が滞り、テレフォニーをVoice over IPに切り替えたため、データトラフィックの管理と通話および動画データの優先順位付けに関する問題が生じた。
MPLSネットワークの契約切れが近づいていたため、COMPOは新規入札で柔軟性、トラフィック管理に関与できること、およびデータトラフィックの優先順位付けを重視した。入札者はソリューションを提案するよう促された。
「私たちのビジネスモデルは約束した納期を守ることを前提に成り立っています。そのため、ネットワーク障害は許容できません。SD WANのおかげで、障害のリスクが最小限に抑えられ、ガーデニングシーズン真っ最中の最も負荷の高いときでさえも事業活動を滞りなく継続できます。」
COMPO, IT責任者, Geert Tielemans 氏
柔軟かつフェイルセーフ
この要件に対する入札者の回答の多くはSD WANだった。SD WANはソフトウェアベースのネットワークコントローラーを採用しているため、ネットワーク全体を柔軟に制御できる。これにより、メンテナンスと管理に必要な時間と労力が大幅に減少する。変更が必要な場合、各拠点で新しいハードウェアを使用して手動で行う必要がなくなり、代わりに中央のインスタンスによって行われるからだ。
「ColtのSD WANを選択した決定的な要因は、このテクノロジーの提案ではありません。新しいテクノロジーへのスムーズな移行をColtが約束してくれたことです」とNiehues氏は述べる。「当社は以前、MPLS移行時にも困難に直面しました。今回の入札では、他社プロバイダーは3月の時点で、9月に切り替えるのは難しいと話しました。
ColtはMPLSネットワークを運用していたため、当社は既存の回線を引き続き利用することで移行が容易になることを認識していました」とNiehues氏は振り返る。
2番目の重要なポイントは、SIP Trunkingソリューションの統合だった。「私たちはすでにColtのSIP Trunkingを利用していたため、ネットワークを区分する必要はありませんでした。COMPOが事業を展開しているすべての国でColtは高いコストパフォーマンスのSIPトランクと高品質なサービスを提供しています」とNiehues氏は説明する。
SD WANにより、17か所の拠点(ドイツ5か所、その他のヨーロッパ諸国12か所)をそれぞれの帯域要件に従って接続することが可能になり、特別な要求さえも問題なく対処できる。COMPOはドイツ北部の地方エリアに生産拠点があり、これまでその拠点を会社のネットワークに統合するのが困難だったが、SD WANを導入してからはColtのカスタマープレミス設備によってトラフィックが処理されるため、地方拠点も新しいテクノロジーの恩恵を受けることができるようになった。
現在は、会社のデータセンターにある単一のインターネットブレイクアウトの代わりに、ローカルインターネットブレイクアウトが使用されている。重要度が低いトラフィックは安価なブロードバンドインターネット回線を使用する一方で、通話やエンタープライズアプリケーション(SAPやSeeburgerなど)といったリアルタイム性が求められるアクセスは帯域が増加された新しいネットワークを使用する。
SD WANへの移行は現在進行中であり、現時点では半数の拠点が新しいテクノロジーを利用中している。「すでに移行した部分のオペレーションはスムーズにいっていて、高いダウンロード率やデータボリュームによる問題は過去のことになりました。トラフィック制御の改善による柔軟性とVoIPによるサービスの品質にもっとも満足しており、コストは変わらないまま広い帯域と障害の影響を受けにくいネットワークが手に入りました」とNiehues氏は述べる。
ネットワークへの投資は将来への投資
「ラストミニット」なビジネスモデルであるCOMPOにとって、納期を確実に守り、カスタマーファーストな企業になるためには効率的なネットワークインフラストラクチャが必須である。
SD WANはネットワーク障害のリスクを最小限に抑えるだけではなく、ERPシステムの将来の開発に関して将来を見据えたテクノロジーでもある。
会社名
COMPO
業種
園芸用品、植物保護商品、肥料の卸売
Coltをお選びいただいた理由
・統括能力
・サービス品質
・コストパフォーマンス
・新しいテクノロジーへのスムーズな移行