Colt、光ネットワーク全体で耐量子計算機暗号の実証実験を完了

Adtran、Ciena、IDQ、Nokia、東芝がColtと協力し、量子コンピュータによる暗号化へのリスクをグローバル企業が克服する為の新たな方法を模索する試験を実施

注:本リリースは英国ロンドンにおいて2025年3月31日(月)に発表されたリリースの日本語抄訳版です。

2025年4月10日

Coltテクノロジーサービス株式会社

英国ロンドン2025年3 月31 日発 グローバル・デジタル・インフラストラクチャ企業であるColtテクノロジーサービス(本社:英国ロンドン、代表:ケリー・ギルダー(Ms. Keri Gilder), CEO、以下Colt)は本日、同社の光波ネットワーク上で、画期的な耐量子計算機暗号試験の成功を発表しました。

Coltは、アドトランシエナIDクアンティック(IDQ)ノキア東芝など、多数のテクノロジー・パートナーと協力し、自身がグローバル企業向けに量子計算機が実用化された未来に備える為の一連のサービスを提供することを視野に入れた試験を実施しました。

試験の成功を受けて、Coltは、量子コンピュータによる従来の暗号鍵の解読というリスクから企業を守る、新たにカスタマイズされたソリューションの開発を進めています。Colt顧客企業の個々の要件に合わせて設計・提供される新しい耐量子計算機暗号ソリューションは、Colt既存の光暗号化ポートフォリオを拡張し補完するものです。

このソリューションには以下が含まれます。

  • 都市部、国内、国際ネットワークにまたがるColtのWave(専用線)サービス向けの耐量子計算機暗号
  • 都市部、国内、国際ネットワークにまたがる顧客企業のプライベート・ネットワークの耐量子計算機暗号

Coltにとって、この試験は、グローバルな顧客企業が将来的に直面する問題を解決する新技術の試験運用において、また、数多くの異なるパートナーの能力と統合性をテストする上でも、大きな前進となりました。これにより、ベンダーに依存しない環境で耐量子計算機暗号ネットワーク機能を提供することが可能となり、Coltの顧客企業は、現在及び将来のニーズを満たすソリューションをより幅広い選択肢から選べるようになります。

量子市場は、2023年から2035年にかけて年平均成長率(CAGR)23~25%で成長すると予測されており、金融サービス、防衛、ヘルスケア企業などの業界が、その複雑な問題解決能力から最初に恩恵を受けることになるでしょう。

同時に、今日の企業は量子コンピュータによってもたらされると考えられるリスクから身を守らなければなりません。その中には、「収穫後復号(‘harvest now, decrypt later’)」という、量子技術が成熟するにつれてデータを復号する意図で(大量の)データを収集し保存する敵対者による行為や、量子コンピュータが従来の暗号化方法を破ることができるようになると考えられる時点である「Q-Day」などが含まれます。

Coltテクノロジーサービス最高執行責任者(Chief Operating Officer)のバディ・ベイヤー氏は、「特に、量子のような複雑かつ未知のテクノロジーから脅威がもたらされる場合、将来のリスクからデータを保護することは企業にとって大きな課題です。」と述べています。ベイヤーはまた、

「私たちの試みは、業界でも最も優れたパートナー、先進技術、そして卓越した技術力を持つ人々を、一つの共通の目標の元に集結させました。その目標とは、お客様が自信を持って量子技術の未来に立ち向かえるようなソリューションを見つけることでした。我々は共に、その目標を達成しました。」と続けています。

この試験の技術的な仕様は以下の通りです。

  • 今回の試験では、Coltの光波ネットワークを介したデータ・トラフィックにおいて、量子暗号鍵配布(QKD (Quantum Key Distribution))、対称鍵暗号化による事前共有鍵(PSK(Pre-Shared Key))、量子計算機実用後の暗号技術(PQC(Post Quantum Cryptography))など、様々な量子暗号化方式が評価されました。
  • Coltは、ロンドンとフランクフルト間の長距離ネットワーク(スパン長1,361km)と、ロンドン市内とスラウにあるにある2つのColt PoP(接続拠点)を結ぶメトロネットワーク(スパン長88km)で、これらの異なるながらも相互補完的な耐量子計算機暗号機能をテストしました。
  • 量子鍵配信の実証実験は、英国のロンドン市とスラウの間で行われました。複数のパートナー企業が、量子鍵配信のシナリオを、ポイント・トゥ・ポイントと信頼されたノードの両方のシナリオで評価しました。Coltは、2つの光ファイバーペア使用と1つの光ファイバーペア使用の両シナリオをテストしました。1つの光ファイバーを使用するシナリオでは、Coltは量子チャネルとデータサービスを同じ光ファイバーペアで伝送しました。

 

Coltは、金融サービス業界のお客様が、同社の新しいソリューションの恩恵を真っ先に受けることになるだろうと予測しています。金融サービス業界は、量子コンピューティングの導入が最も早い分野のひとつです。

Deloitte Insightsは、金融サービス業界による量子コンピューティング機能への投資が、2022年から2032年までの10年間で年平均成長率72%で成長し、2022年の8,000万米ドルから2032年には190億米ドルに達すると予測しています。業界全体におけるユースケースには、リスク管理における量子技術、不正行為の検出と軽減、ポートフォリオの最適化と市場分析、複雑なデリバティブ価格設定、高頻度取引、金融業務のセキュリティ確保などが含まれます。

ベイヤーは更に、「この試験的な取り組みの成功により、当社はサイバーセキュリティの未来に歩調を合わせるだけでなく、その先頭に立つことになります。 我々のイノベーションとセキュリティへの取り組みにより、顧客企業は、自身のデータが利用可能な最先端の暗号化技術によって保護されていることを確信し、量子時代の到来を自信を持って迎えることができるでしょう」と付け加えています

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Coltについて;

Coltは、顧客企業のビジネスを成功に導く、「想像を超えたつながり(Extraordinary Connections)」を提供する、グローバルなデジタル・インフラ提供企業です。

優秀な人材と同じ志を持つパートナーに支えられ、デジタル・ユニバースの力をどこでも、いつでも、そしてあらゆる方法でお客様に届けるという目的を持って行動しています。

1992年の創業以来、Coltはお客様への深いコミットメントにより、’City of London (Telecommunications)‘の伝統と共に成長し、ロンドン市に根ざした企業から、40カ国以上で事業を展開するグローバル企業へと成長を遂げ、世界中に6,000人以上の従業員と80以上のオフィスを擁する企業へと発展しました。

Coltの顧客は、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、北米最大のビジネス拠点にまたがる230都市32,000の商用ビル、50以上のメトロポリタン・エリア・ネットワーク、275以上のPoP(アクセスポイント)を接続する広範なデジタル・インフラストラクチャから恩恵を得ています。

株式非公開企業であるColtは、最も財務健全性の高い企業の一社でもあります。

Coltは業界を牽引する優れた顧客体験の提供に注力し、顧客企業の革新を、自身の価値観や顧客企業、パートナー、人類、及び地球への責任を以て支援します。

詳細については、www.colt.net/ja/をご覧ください。

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