Towa International

会社概要

Towa Internationalは、東和薬品株式会社が国際化戦略の一環としてペンサインベストメンツ社（Pensa Investments, S.L.）を買収し、国際的なホールディング会社として設立した企業だ。グローバル展開に伴い、同社は従来のネットワークサービスを刷新し、短期間で現代的な通信インフラを構築する必要があった。そこで、同社はColtのグローバルネットワークによってスペイン、イタリア、ポルトガルの各オフィスを接続し、さらにサーバーからPBXに至るまでのローカル接続を廃止した。

移行前のIT体制の制限により、一定期間は旧ITサービスを使用する必要があったが、東和薬品に特化したインフラが必要であったため、移行はできるだけ迅速に進められる必要があった。Towa Internationalのテクノロジーディレクター兼エンドユーザーサポート責任者であるマーク・カルボネス氏は、「新ITチームは、旧組織から1年以内という短期間で技術的な独立を達成できました。このプロジェクト成功の要因はColtの柔軟性と適応性にあります」と強調した。

本移行プロジェクトでは、バルセロナの生産工場（従業員700名）を含む900名以上のユーザーに対し、音声およびデータ通信インフラを提供することが求められ、また、イタリアとポルトガルのチームも統合し、国際的に需要のある医薬品の生産と流通を担う東和薬品の一部となった。

「私たちの課題は、Coltが提供する音声通信とデータ通信を含む、すべてのインフラをゼロから構築する必要があったことです。また、社内システム、サーバーインフラ、アプリケーションも統合しなければなりませんでした。既存のサーバーとサービスはバルセロナ近郊の2つのデータセンターにホストされ、各オフィスには複数のローカルリソースが存在していました」とマーク氏は述べた。

2020年2月の買収以来、マーク氏と新しいCIOであるイスラエル・レムスゴ氏は、完全に新しいITチームを結成し、翌年の3月31日までに旧組織のITシステムの使用を停止した。「多くの人々や外部サプライヤーから、私たちの動きが速すぎると言われましたが、Coltは違いました。Coltは私たちのニーズを理解し、Coltと他のサプライヤーのおかげで、1年以内に旧インフラからの移行を実現できました」とマーク氏は語る。

第2の変革ステージ

次に、国際音声通信およびデータ接続の実装や、コラボレーションサービス、SaaSアプリケーション向けのプラットフォーム構築が課題となった。Coltは、スペイン、イタリア、ポルトガルのオフィスにインターネット接続、SD WAN、およびMicrosoft Teamsを活用したクラウドテレフォニー用のCloud SBCサービスを提供した。

「私たちは、自分たちの決定に制約を感じることはありませんでした。オフィスのローカルサーバーとPBXを廃止し、すべてをデータセンターに集約しました。そのために、全ユーザーにシームレスな体験を提供できる優れたデジタルインフラが必要でした。特に音声通信において、応答時間を最小限に抑えることが非常に重要でした」とマーク氏は述べる。

さらなる課題には、旧組織から分離されたネットワークの構築と、新たに結成されたITチームのリソース全体の管理が含まれていた。「Coltは私たちのニーズを迅速に理解し、即座に対応してくれました。Coltのインターネットアクセスと私たちのITサービスに統合する際にも、問題は一切ありませんでした」とマーク氏は語った。

音声通信の刷新も、このプロジェクトの重要なマイルストーンであった。リスボンとミラノのオフィスには物理的なPBXが設置されていたが、同社はMicrosoft Teamsを活用したクラウド音声サービスとColtの音声インフラを利用し、これらのPBXをクラウド音声サービスに置き換えた。これにより、すべてのユーザーに直通番号と自動オペレーターサービスがクラウド音声サービスを通じて提供された。

「Coltは、パンデミックによるリモートワークの複雑な課題を乗り越え、新たなセキュリティ脅威に対応する能力を示すことで、私たちの信頼を得ました。また、Coltは、非常に高い評価を受ける品質で、世界中にサービスを提供できる数少ないネットワークオペレーターです。各国の主要通信会社とローカルで協力する選択肢もありましたが、サービスを提供するグローバルなオペレーターと直接連携することで、プロセスが大幅に簡素化されました。この点は私たちにとって戦略的な価値となっています。また、製薬会社として、私たちはさまざまな規制に準拠する必要がありますが、Coltは私たちにとって非常に重要なセキュリティ、品質、環境認証をすべて取得しています。パフォーマンスと運用性に加えて、この点も採用の決め手でした」とマーク氏は語った。

今後、同社はリスボン工場で独立した経路によるファイバー導入などを計画し、他の国での事業展開も引き続き進めていく予定だ。

“私たちはColtとの緊密な関係や、Coltが私たちのニーズを理解し、それに応じたサービスの適応に努めている姿勢を非常に評価しています。Coltのおかげで、音声やデータサービスに関する心配がなくなりました。私たちは進化を続け、社内に専任チームを設けることなくプロフェッショナルサービスを追求しています,”