株式会社テレビ朝日

Colt On Demandの導入により、遅延の少ない映像伝送と高いコストパフォーマンスを同時に実現

会社概要

株式会社テレビ朝日は、1957年の開局以来、迅速な報道や中継を通じて放送事業の発展に貢献してきた民放キー局だ。「新しい時代のテレビ局」を目指してドラマやバラエティ番組、アニメ、映画からイベント興行といった多岐にわたる魅力的なコンテンツを国内外で提供している。

我々テレビ局にとって、滞りなくコンテンツを視聴者に届けることが最も重要な使命です。Colt On Demandの導入により、高い回線品質を担保しながらも、番組の収録や制作で利用しない期間の余剰コストを削減することができたため非常に満足しています。技術局技術運用センター、報道・回線技術担当部長、田中彰一氏

課題

同社は、ある番組制作に利用するネットワークの選定において二つの課題を抱えていた。一つは、番組の収録における大きい遅延を解消すること、そして二つ目は、コストパフォーマンスの向上だ。同番組では本社と収録スタジオを接続し、離れた場所にいる出演者同士の掛け合いを収録する必要があるが、映像伝送の遅延が大きく会話のテンポ感が欠けてしまうという課題があった。しかし、月一回の収録のために常に広帯域のネットワークを年間契約すると、使用しない期間の余剰コストが発生してしまう。

「コストのために品質を犠牲にすることはもちろんできません。番組ディレクターや出演者からも、よりリアルタイム性のある掛け合いができる環境を希望する声があがっており、どちらの課題も解決できるバランスの良いソリューションを探していました」と田中氏は振り返る。

Coltをお選びいただいた理由

番組制作は月一回の収録・制作が長期間継続することが決まっていたため、品質の担保はもちろん、よりコストパフォーマンス効率が良いネットワークソリューションを見つける必要があった。

「複数の回線事業者を比較・検討していく中で、以前欧州にある支局でColtの回線を利用した実績があり、品質だけでなく価格面においても優位性がある印象があったのでColtに相談をしました。番組の構成やネットワークへの希望を伝えたところ、Colt On Demandを提案いただきました」と田中氏は振り返る。
「技術局の使命は、番組ディレクターやスタッフ、出演者のために滞りなく番組収録を行える環境を作ることです。そのためには安定したネットワークの導入が不可欠ですが、高品質なネットワークは当然高額の費用がかかります。その点、Colt On DemandであればColtの高品質回線を利用しながら、収録がない期間は回線をコネクション切断することでコストを削減できました。品質と価格のバランスを求める我々のニーズに合った最適なソリューションだと確信しました」と高田氏は語る。さらに、実際にColt On Demandを導入してからは、低遅延のためリアルタイムで会話をしているような感覚で掛け合いができる、と出演者からも好評だったとの評価もいただいた。

Coltの低遅延回線の導入により、番組内の会話も遅延が少なくなり、ディレクターや出演者からも好評でした。また、深夜であっても、自分たちでColt On Demandポータル経由で回線変更ができるのは大きなメリットです。技術局技術運用センター、高田格氏

また、Colt On Demandポータルで帯域の増減速だけでなく、回線開通までほぼリアルタイムで確認できる点が魅力的だ、と高田氏は話す。「番組収録は深夜にまで及ぶことも少なくないため、毎回収録が終わった後に外部の事業者に変更依頼をかけることは我々のような技術担当者にとっても大きな負担でした。Colt On Demandの導入後は、ポータルにアクセスするだけで短時間かつ自分自身で設定変更ができるため非常に助かっています。この手軽さは他にはない魅力です」と満足感を示した。

今後の展望

2024年に創業65周年を迎えた同社は、さらなる魅力的な番組・コンテンツ制作に向け、国内外で意欲的に事業拡大に取り組んでいる。最近では、番組制作にとどまらずリアルイベントの開催や配信を実施する機会も増えているという。
「日本国内だけでなく、海外でのスポーツイベントなどの中継といった多岐にわたるコンテンツ制作にも力を入れています。今後は我々自身で回線構成を考え、回線を自前で調達し運用することが、コストの面からも必要と感じています。Coltには番組制作に最適なネットワークソリューションを国内外で提供してほしいと思います」と田中氏は語った。

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